

通気緩衝工法とは?建物を守る“呼吸する防水”の仕組み
建物の防水工事において、近年注目されているのが「通気緩衝工法」です。従来の密着工法とは異なり、下地と防水層の間に通気層を設けることで、下地から発生する水蒸気を逃がし、膨れや剥離を防ぐ画期的な技術です。
なぜ通気緩衝工法が選ばれるのか?
- 下地の湿気を逃がす:通気層があることで、下地に残った水分が防水層を傷めることなく排出されます。
- 膨れ・剥離のリスクを軽減:水蒸気による圧力が防水層に直接かからないため、長期的な耐久性が向上。
- 改修工事に最適:既存の下地に水分が残っているケースでも施工可能なため、改修現場での採用が増えています。
施工の流れ
- 下地処理(清掃・不陸調整)
- 通気緩衝シートの貼り付け
- 脱気筒の設置
- 防水層の施工(ウレタン塗膜など)
- トップコート仕上げ
こんな場所におすすめ
- 屋上やバルコニーなど、雨風にさらされる場所
- 改修工事で下地の状態が不安定な建物
- 長期的な防水性能を求める施設(学校・病院・商業施設など)

